IL RICOTTARO

IL RICOTTARO イルリコッターロ(IL RICOTTARO)
岡山県蒜山高原の森の中にある小さなチー

岡山県蒜山高原でチーズ工房を営んでいます。お隣の牧場のミルクを分けていただき平日に製造。
毎週木曜日はリコッタ、チーズを発送しています。

店舗は現在お休みしています。

真庭市内では蒜山ワイナリーさん、御前酒さん、アグリガーデンさんなどでお買い求めいただけます。

11/05/2026

満開の藤を眺めながら職人の昼ごはん。

シンプルに自家製パンにプロヴォレッタをのせて焼いただけ。むちっとした食感とバター風味が美味しいのです!

先週はお休みいただき家族と過ごしたり工房の大掃除で排水溝.熟成庫DIY、大掃除を行いました。

排水排気の懸念が解消してスッキリ。

今日から製造再開しています。

みなさまありがとうございました!!

今週からみっちり製造します!!

03/05/2026

最近の僕は、乳酸菌という名の「気まぐれな神様」に、すっかり振り回されていました。

​うちのリコッタ作りは、シチリアで教わった伝統的なスタイル。ホエイをじっくり発酵させて、その過程で生まれる「酸の力」で固めるんです。
これがもう、信じられないくらい繊細な世界。

​発酵させすぎれば、リコッタはたくさん取れるけれど、味はトゲっとして食感ももっそり。
逆に甘やかして発酵が足りないと、今度はゆるゆるのままで、形にすらなってくれない。

​彼女たちが最高に輝く「スイートスポット」は、pHにして 6.0から 6.2の間。
わずか 0.2 という、針の穴を通すような狭い隙間に、僕が追い求める「あの甘さ」が隠れています。

​ところが、どんなに精密な pH計を使って計測しても、どうしても 0.1 くらいの「誤差」は出てしまうもの。
​数値が「6.1」と表示されても、心の中ではもう一人の自分が囁きます。
「これ、本当は 6.3 なのかも? それとも 6.0に片足突っ込んでる?」

​最近、原料にちょっとしたブレがあったことで、この一ヶ月ほどあまり浮き上がってこなくて、注文いただいた数ギリギリのヒリヒリする日々を過ごしました。

安定的に確実に固める方法は知っています。

はじめから凝固剤を多めに入れ、発酵を突き進めてしまえばいい。

でも、僕が届けたいのは、その崖っぷちのような境界線にだけ宿る『美味しさの核心』なんです


舌で感じる甘みが変化していく瞬間。

それを捉えること。

これこそが根幹。

ある意味でバカなことをやっている。
だからこそその感覚の大事さを、このところの揺らぎで再認識

そんな葛藤の末に、今週はようやく「これだ!」というタイミングをつかみ、お客様にお出しできる数のリコッタを確保できました。

とりあえずホッとひと息。

さ�

18/04/2026

チーズ職人のお昼ごはん

サンタファームさんの菜の花を頂いたので
昼ご飯にはさっと炒めた菜の花とローストした焼いたプロヴォレッタとを乗せたシンプルなパン

野菜の甘みがめちゃめちゃ美味しい!コリッとした茎の甘みとしんなり葉っぱ。ほんの少しのほろ苦さ。

プロヴォレッタも寄り添ってくれた。嬉しい。

ああ。体喜ぶ。心喜ぶ。

17/04/2026

ミニミニカチョカヴァッロチーズ【プロヴォレッタ】

​イタリア・シチリアで学んだ伝統的なチーズ「プローヴォラ」。

このチーズは大きなチーズを作る前の試験(プローヴァ)として作られていたというのがその名の由来。あまり熟成をせず カチョカヴァッロより小ぶりに仕上げるのが特徴です。(※日本のカチョカバロの多くはこのタイプに近い性質を持っています)

かつては現地と同じ300〜400gサイズで製造していましたが、より多くの方に気軽に手に取っていただきたいという想いから、あえて小さなサイズに仕立て、イタリア語で「小さなプローヴォラ」を意味する「プロヴォレッタ」と名付けました。

​名前の響きに負けないくらい、コロンとした丸いフォルムも愛らしいです。

今年に入り発酵種も変えたことでよりかおりと味わいが深くなりました。僕の最近の自信作です。

​このプロヴォレッタ、実は「焼く」ことでその真価を発揮します。

​■ 美味しい焼き方

​1〜2cmほどの厚さにスライスします。

​中火で温めたフライパンにのせ、底面がじわっと香ばしく焦げるまでじっくり焼きます。

​ひっくり返して、両面を仕上げれば完成です。

​■ おすすめのアレンジ

・シンプルに胡椒、唐辛子、オレガノなどお好みのハーブを散らして。

・仕上げに白ワインをひと振り。

・白ワインビネガーと砂糖を加え、シチリア風の「甘酸っぱい」味付けに。

​今回はアンチョビのような旨味を持つ「コラトゥーラ」と白ワインで仕上げてみました。

キリッと冷えた白ワインを呼び寄せる、最高のおつまみになりました!

お好みの味付けで是非楽しんでくださいね!

#チーズ #プロヴォレッタ #カチョカバロ

また、前田商店さんがピッツァを届けてくれた。僕が作ったモッツァレラと、サンタファームさんの古代小麦で作られたその一枚を家族で囲む。生地の深い味わいとミルクの風味が溶け合い、それはもはや「マルゲリータ」という既存の枠組みを超越した、別の何かに...
05/04/2026

また、前田商店さんがピッツァを届けてくれた。

僕が作ったモッツァレラと、サンタファームさんの古代小麦で作られたその一枚を家族で囲む。

生地の深い味わいとミルクの風味が溶け合い、それはもはや「マルゲリータ」という既存の枠組みを超越した、別の何かに昇華されていた。

​この至福を噛み締めながら、僕はここ数週間の空白と、これからの自分について考えている。

・​職人の手仕事という「脆い器」

​僕が必死に守ってきた「職人の手仕事」というものは、案外、脆い器(うつわ)の上に成り立っている。

​先月は僕自身が体調を崩し、先々週は家族がインフルエンザに倒れた。ようやく一息ついたと思えば、今度は僕がその熱に飲み込まれる。来週は子供たちの行事も控えている。工房の釜に火を灯し、真っ白なミルクをリコッタへと変えていく「聖域」が、図らずも三週間近く閉ざされてしまった。

​布団の中で熱に浮かされながら、僕の思考は常に「チーズの種」へと向かっていた。



・乳酸菌たちの紡ぎ出すもの

​今年から挑んでいる新しい「種」の観察を通じて、ある輪郭が見え始めている。

伝統的な多菌種発酵においては、発酵温度や保存中のわずかな温度変化が、活動する菌の勢力図を劇的に塗り替えてしまう。

さらに、​僕の仮説ですが、
チーズの組織内に留まる水分の量が、乳酸菌が作り出す酵素によるタンパク分解の速度までも決定づけ、それが食感や熟成という「物語の結末」を大きく変えてしまうのではないか。

​ピッツァの上で香りが開く瞬間、あるいは生で口にした時の心地よい均衡点。その「正解」を見つけ出すため、僕はミルクの状態と温度の組み合わせを計測し、迷路の奥へと進み続けている。

・​理想との「ズレ」

​ようやく工房に戻った今週。二週間の空白は、僕の身体感覚をひどく「ふわふわ」と頼りなくさせていた。

​実際、久しぶりに手がけたモッツァレラは、種作りの工程がわずかに後ろへ倒れたことで、活動する菌の種類が変わってしまった。出来上がったチーズは、僕の理想とは僅かに、けれど決定的にズレていた。

​悔しい。だが、そこで気づかされる。

一つのフレッシュチーズを完成させるには、その前日、あるいは前々日のスケジュール、ひいては自分を取り巻く「生活のすべて」をコントロールできていなければならないのだ。

​今の僕の技術、そして工房としての体制は、まだあまりに脆弱だ。

・​「安定」の定義を書き換える

​これまで僕は、同じ作業を繰り返すことで安定」を作り出せると考えていた。

しかし、これからは違う。家族の体調や日常の揺らぎさえも計算に入れ、しなやかに立ち続けること。その揺らぎを受け止める「余白」を設計することこそが、真のプロフェッショナルとしての安定なのだと痛感している。

​僕が目指すのは乳酸菌達の集合体が生み出す揺らぎを「エラー」にするのではなく、コントロールされた「表現」として扱えるよつになること。

​この数週間、チーズを待ってくださった皆様には多大なご迷惑をおかけした。僕の未熟さゆえだ。だが、今の僕の内側には、早く次のチーズを仕込みたいという、抑えきれない「発酵」のような情熱が満ちている。

​2026年前半戦、僕の挑戦は正直に言って泥臭く、スマートではなかった。

しかし、味わいへの確かな手応えはある。この「揺らぎ」を力に変え、中盤戦、後半戦へと進んでいきたい。

13/03/2026

今年もノリランカ農園さんが羊ミルクを送ってくれた。

今年はじめの羊ミルクと牛乳の混合ミルクリコッタ。長く甘さの残るリコッタ。

幸せだなぁ。ありがたいなぁと思う。

近いうちに数量限定で販売します。

12/03/2026

リコッタフレスカ

ひとすくい、ひとすくい。

入道雲みたいに積み重ねます。

今日はやわやわ。

僕は乳酸菌まかせ

後から固める為の酸を加えないスタイル。

何年やっても凝固の見極めは難しい。

06/03/2026

チーズ製造の合間、僕のお昼ごはんは決まってシンプル。
今日は、ショートパスタにトマトソース、そして「リコッタサラータ」。

​リコッタサラータは、フレッシュなリコッタとは少し違います。しっかりと水分を抜き、強めの塩を当てて乾燥させた、保存のきくリコッタ。
パルメザンのような熟成による「旨味」はありません。でも、だからこそ、ミルクがそのまま固まったような、素朴で優しい味わいがあるんです。これをあえて大きめに、ゴロゴロと振りかけて、食感の変化を楽しみます。

​具材は裏ごしトマトとニンニク、オリーブオイルだけ。パンチがあるわけじゃないけれど、ほっとする味。

​昔、カフェをやっていた頃にこのパスタを出したら、「パンチのない、普通のパスタ」とレビューを書かれたことがありました。ある意味、とても的確な評価です(笑)

​でも、いいんです。

こういうのが、美味しいんです。

#クチーナポーベラ Povera

02/03/2026

チーズ職人の昼ご飯

やっと体調回復してきて久しぶりの料理!

シンプルにリコッタと胡椒

オリーバシクラさんで買ったジッリ(百合)パスタ

滋味深くて食感も楽しい。シンプルだけど美味しいです。

新しい種も大分尻尾を捕まえてきました!

20/02/2026

昔の僕は、ただの「ピッツァ・ファンボーイ」だった。
ピッツェリアなんて無い田舎街で雑誌のピザ特集を開いては、「いつか東京やイタリアの有名店で、本場の味を……」と、よだれを垂らしながらページをめくっていた。あの頃の僕に、「お前、将来そのピッツァに乗せるチーズを、プロの職人として自分で作ってるぞ」なんて言っても、鼻で笑われるのが落ちだろう。

​ところが人生は面白い。今、僕は蒜山の工房で、サワードゥ・ピッツァの専門店「前田商店」さんと、理想のピッツァ用モッツァレラ開発を行っている。
​ターゲットは、ジャージーミルクの濃厚な「オイル感」をどう手なずけるかだ。
ジャージー種のミルクは、とにかくリッチで旨味が強い。でも、そのままピッツァに乗せると、トマトソースの海の中でオイルが浮いてしまったり、生地の良さを消してしまったりする。
​「モッツァレラ、お前もっとこう、トマトソースと仲良くできないのか?」
​そんな会話をチーズに投げかけながら(端から見れば危ない職人である)、練り方を変え、塩分をいじり、パッキングの具合まで調整する。それは、美食という名の「終わりのない実験」だ。

​そんな中、今週の試作マルゲリータを、前田さんがわざわざ配達してくれた。
うちのオーブンでもう一度焼いた瞬間の、あの香り。思わず声が出た。「生地、美味っっ!!」

​僕も昔は生地を打っていたからわかる。天然のサワードゥを使い、どっしりとした存在感がありながら、口に含むと「サクッ、ふわっ」と消えていく……。この魔法のような食感を出すのに、彼がどれほどの手間と、変態的(失敬!)な情熱を注いでいるか。

​こうなると、こちらの「チーズ職人魂」に火がつかないわけがない。
「この完璧な生地の邪魔をせず、かつジャージーの個性を引き立てるには、どんなモッツァレラであればいい?」

​伸びの良さは合格。でも、ピッツァ用によくある「ただ伸びるだけのゴムみたいなチーズ」じゃ満足できない。フレッシュな瑞々しさを残しつつ、加熱した時のミルク感をどう最大化するか。天然発酵させたジャージーミルクの個性も失わずに、、、これはもう、普通のモッツァレラ作りとは別次元のアプローチが必要な、楽しいパズルだ。

​かつて雑誌を眺めていた少年が、今では最高なピッツァ職人と、あーでもないこーでもないと理想の一枚を追いかけている。

イタリアのピッツァとも違う「ここでしか生まれない、蒜山モッツァレラのピッツァ」、少しづつ形になってきた。

あの頃の僕に見せたら、きっとよだれを流しながら驚くに違いない。

06/02/2026

『桃の香りと、じゃじゃ馬な菌。』

ここ最近、Instagramの更新が止まっていました。

理由はシンプルで、新しい「種(スターター)」作りに没頭するあまり、自分でも気づかないうちに心身の境界線を超えてしまっていたようなんです。

​いま僕が挑んでいるのは、「スコッタインネスト」というイタリアの伝統的な種作りです。
リコッタを作った後の水分(スコッタ)を使い、一度90℃近くまで上げた熱を冷ましてから育てる手法。
市販の菌を使えば安定した味を作れます、その方がお客様には誠実なのではと悩みますが、僕はどうしても、天然発酵が醸し出すあの複雑で奥行きのある表情を追い求めたいのです。

​先々週、初めてその種で作ったモッツァレラからは、驚くほど芳醇な「桃」のような香りが立ち上がりました。
「これだ!ついに掴んだ!」と、心の中でガッツポーズをしたのを覚えています。
​……しかし、翌日。
発酵が強すぎてチーズが溶け始め、発送を断念せざるを得なくなりました。
「自分の独りよがりな挑戦のせいで、またお客様に迷惑をかけてしまった」

その強烈な落ち込みと毎晩の製造検討作業が引き金になったのか、製造の真っ只中に持病が再燃。脂汗を流し、クタクタになりながら、なんとか今週の製造を終えました。
​昨日と今日は、そのまま病院へ駆け込み、泥のように眠る時間を過ごしています。

​今週のチーズも、温度とPHをコンマ数単位で管理し、菌たちの機嫌を伺い続けました。
少し温度を上げれば酸が爆発し、慌てて冷やせばピタリと動きが止まる。
「なんてレンジの狭い奴らなんだ……」
​自分の身体も、チーズの菌も、思い通りには動いてくれない「じゃじゃ馬」です。

けれど、今回の味わいには、かつて日本一をいただいた時のような、あの重層的な風味が宿っていました。
​特にカチョカバロの風味は、過去最高と言えるほど。

​この針の穴を通すようなストライクゾーン。

そこに全神経を注ぐあまり、お恥ずかしながら少し自分自身のバランスを崩してしまいましたが、この「納得の味」を皆様に届けられるようになるまで、もう少しだけ、もがいてみたいと思います。

​まずはしっかり身体を休めて、来週また工房に立ちます。
「不器用な職人だな」と、温かく見守っていただければ幸いです。

住所

蒜山中福田960-31
Maniwa-shi, Okayama
717-0501

電話番号

0867441255

ウェブサイト

アラート

IL RICOTTAROがニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

事業に問い合わせをする

IL RICOTTAROにメッセージを送信:

共有する

カテゴリー