近江屋牛肉店

近江屋牛肉店 築地の老舗精肉専門店

「売り手と買い手のこころがひとつになったとき、はじめて商売がなりたつのや!」
と幼少のころより近江の国で丁稚奉公をして叩き上げた初代社長は、いつもの口癖のように
この言葉を言っていたそうです。昭和4年4月 荒川区小台銀座に近江屋の暖簾分けとして小さなお肉や「近江屋」を開店させました。
そこの木製の看板には「お客様のおいしかったというお言葉が、私たちの元気の源です」とあったそうです。
それから90余年。現在の近江屋三代目は日本の台所「築地」にて、その受け継がれた商いの心を今に伝えるべく よりいっそうの真心をこめてお肉一筋に商売をさせていただいております。
これも一重にお客様のご支援・ご指導の賜物と心より感謝いたしております。
このご縁を通じて さらにお肉が好きになっていただけるよう精一杯努めさせていただきます。
ありがとうございます。

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27/08/2026

🥩✨ 8月29日(土)は、なんと「29(にく)の日」! ✨🥩

しかも今年、29日と土曜日が重なるのはたった一度だけ!

ということで、近江屋牛肉店から特別なお知らせです🎉

今度の土曜日、8月29日限定!
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肉の旨みをじっくり引き出した、近江屋自慢の逸品をぜひこの機会に!

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どれも一枚一枚、肉の美味しさをしっかり味わっていただける自慢の商品です。

そのまま贅沢に味わうもよし、
ご家族で食卓を囲むもよし、
お酒のおつまみにするもよし🍷

8月29日は「肉の日」。
そして今年唯一の「土曜日の29(にく)の日」です!

ぜひ築地・近江屋牛肉店へお越しください!
美味しいお肉をご用意して、皆さまをお待ちしております!🥩🔥

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第8回最終回 根っこを知るということ旅を終えて ― そして次の百年へ一枚の戸籍から始まった旅は、近江の小さな村にたどり着き、そして再び築地へと戻ってきました。わかったことが、たくさんありました。初代・泰蔵の故郷、蒲生郡苗村。本家のある竜王町...
09/08/2026

第8回最終回 根っこを知るということ
旅を終えて ― そして次の百年へ
一枚の戸籍から始まった旅は、近江の小さな村にたどり着き、そして再び築地へと戻ってきました。
わかったことが、たくさんありました。初代・泰蔵の故郷、蒲生郡苗村。本家のある竜王町山之上。菩提寺・西光寺。「丸に違い鷹の羽」の家紋。そして何より——近江屋のルーツが、近江牛を世に広めた商人たちと、同じ村・同じ菩提寺の出だったという、あの発見。
私たちが築地で近江牛を売り続けてきたのは、偶然ではありませんでした。近江牛の里に生まれ、近江牛とともに歩んできた一族の物語が、私の体の中に、ちゃんと流れていた。それを確かめられたことが、この旅の何よりの収穫でした。
初代・泰蔵が口にしていたという言葉があります。「天秤棒と同じや。売り手と買い手の心がひとつになったとき、はじめて商売が成り立つのや」。そして近江屋が最初の店に掲げた看板——「お客様のおいしかったが私たちの元気の源です」。近江商人の心は、近江の村から築地へ、三代を越えて受け継がれてきました。
根っこを知るというのは、自分が何者かを知ることでした。そして、これから何を守り、何を次へ渡していくのかを、見定めることでもありました。
近江屋牛肉店は、創業百年を迎えます。近江に根を張り、築地で花を咲かせてきたこの店を、さらに新しい時代の強靭な根と幹と枝と華をこれからも咲かせていければと思っています。
築地・近江屋牛肉店 三代目 寺出 昌広
この旅にご協力いただいた、寺出家本家の皆様、西光寺ご住職、西蒲田・近江屋精肉店の皆様、商売をさせていただいている築地の方々、そして近江でお世話になったすべての方々また、家系図を書くところからこの物語は始まっており、そのきっかけを作っていただけた行政書士の岡田俊介様に、心より御礼感謝申し上げます。ありがとうございました。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #築地 #近江牛 #創業100周年 近江商人

第7回 紀文の創業者が書き残した、戦後の近江屋出典:保芦邦人 伝記『かまぼこ万華』より ※一次資料に基づく回前回、嘉蔵さんが「紀文は牛肉では近江屋に勝てなかった」と話してくださいました。実はこの話、紀文の側にも、はっきりとした記録が残ってい...
09/08/2026

第7回 紀文の創業者が書き残した、戦後の近江屋
出典:保芦邦人 伝記『かまぼこ万華』より ※一次資料に基づく回
前回、嘉蔵さんが「紀文は牛肉では近江屋に勝てなかった」と話してくださいました。実はこの話、紀文の側にも、はっきりとした記録が残っていたのです。
日本中の食卓にかまぼこやはんぺんを広げた「紀文」。その創業者・保芦邦人(ほあし くにひと)さんが残した伝記『かまぼこ万華』。山形から裸一貫で上京し、築地で商売を始め、一代で紀文を築き上げた人物の記録です。その中に、築地・近江屋牛肉店の名が、はっきりと刻まれています。
時は終戦直後。保芦さんは築地で、海産物から雑貨まで何でも商う店を営んでいました。当時、その店で一番よく売れたのは、なんと牛肉だったといいます。
ところがある日。肉に詳しい仲間が、保芦さんにこう言い放ちます。
「おいッ、きょうから牛肉を売るのはやめだよ」
驚いた保芦さんが「こんなに売れて儲かっているのに、なぜだ」と訊くと、こんな答えが返ってきました。
「近江屋さんが、きのうから店を開いたのを知ってるだろう。あれは肉の専門家、こちらは素人だ。見ろよ。ちゃんと筋をきれいに取って、特・上・中・下と順をつけて売っているじゃないか。太刀打できっこないよ」
保芦さんは伝記の中で、その近江屋の場所をこう記しています。「本店の前横を、珍味売店と逆の小路を東水ビル方向にいくと、突き当たりが近江屋さんである」と。
この場所。今もまったく同じ場所に、近江屋牛肉店は店を構えています。
戦後、近江屋は築地へ移ってきたばかり。それでもすでに、後に「紀文」を一代で築く目利きの商人をして、「肉ではとても敵わない」と言わしめる——それが、当時の近江屋でした。保芦さんはこの一件をきっかけに牛肉から手を引き、海産物・練り物の道へ進んでいきます。やがてその先に、あの紀文が生まれるのです。
祖父が築地で守ってきた仕事の確かさを、商売の本物が見抜き、書き残してくれていた。ルーツを辿る旅の途中で出会ったこの一文は、私にとって何よりの宝物になりました。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #紀文 #かまぼこ万華 #築地 近江牛

第6回 初代を知る人 ― 西蒲田の近江屋精肉店小台銀座時代を知る、生き証人との再会近江での調査を終え、私は東京に戻りました。次に訪ねたのは、大田区・西蒲田にある「近江屋精肉店」。実はここにも、初代とのご縁があったのです。お店を営む嘉蔵(かぞ...
09/08/2026

第6回 初代を知る人 ― 西蒲田の近江屋精肉店
小台銀座時代を知る、生き証人との再会
近江での調査を終え、私は東京に戻りました。次に訪ねたのは、大田区・西蒲田にある「近江屋精肉店」。実はここにも、初代とのご縁があったのです。
お店を営む嘉蔵(かぞう)さんは、かつて初代・泰蔵の店で働いていた方でした。当時、小台銀座にあった近江屋で修行された後、海軍の航空整備兵として国分や知覧で兵役を終え、戦後ふたたび近江屋に戻り、昭和38年から西蒲田でご自分の近江屋精肉店をはじめられたのです。
嘉蔵さんは、ご高齢ながらお元気でした。私が幼い頃、親が嘉蔵さんの店と年賀状のやり取りをしていたことを、なんとなく覚えています。初代の店を知る、数少ない生き証人。私は古い地図や写真を前に、夢中で話を聞きました。
嘉蔵さんは、こんな話もしてくださいました。当時、魚肉練り製品で有名なあの「紀文」が、牛肉では近江屋牛肉店に勝てないという理由から、牛肉の商売をあきらめたほど、初代の仕事は質の高いものだったらしい、と。元首相の吉田茂も、近江屋牛肉店のベーコンを食べていたようだ、とも。
初代が遺した「近江屋」の名は、こうして何人もの人の記憶の中に、確かに生きていました。「近江屋牛肉店」初期の従業員の集合写真も見せていただきました。若き日の嘉蔵さんが、誇らしげに写っていました。
▶ 次回〔特別編〕その「紀文」の創業者が、自著に近江屋を書き残していた。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #西蒲田 #小台銀座 #初代 生き証人

第5回 近江牛商人の里決定的な発見 ― 同じ村、同じ菩提寺から西光寺で先祖の墓に手を合わせていたとき、ご住職から思いがけない話を聞きました。この西光寺には、近江牛の歴史に名を残す二人の商人の墓もある、というのです。一人は、竹中久次(たけなか...
09/08/2026

第5回 近江牛商人の里
決定的な発見 ― 同じ村、同じ菩提寺から
西光寺で先祖の墓に手を合わせていたとき、ご住職から思いがけない話を聞きました。この西光寺には、近江牛の歴史に名を残す二人の商人の墓もある、というのです。
一人は、竹中久次(たけなか きゅうじ)。もう一人は、西居庄蔵(にしい しょうぞう)。
近世、この竜王町一帯——とりわけ苗村や山之上は、近江牛の肥育と販売がはじまった土地でした。幕末から明治にかけて、開国によって外国との交易が盛んになると、外国人向けの牛肉の需要が高まります。すると近江の牛商人たちは、近江から横浜まで、十七〜十八日もかけて牛を追っていき、外国人と直接、牛の取引を行うようになったのです。
その先駆けとなったのが、苗村出身の竹中久次であり、山之上出身の西居庄蔵でした。彼らこそ、近江牛を東京・横浜へ広めた立役者たち。そして、その二人の墓が、私の先祖と同じ西光寺にあった。
地図を広げて、私は息を呑みました。竹中家、西居家、そして寺出家——近江牛を世に出した商人たちの家が、菩提寺・西光寺を囲むようにして、同じ集落の中に固まって建っていたのです。
近江屋牛肉店のルーツは、近江牛を世に広めた商人共同体の、まさにただ中にあった。
「初代は近江牛を江戸に広めた」。子どもの頃から聞かされてきたこの言葉は、ただの言い伝えではありませんでした。私の根っこは、近江牛そのものの歴史と、分かちがたく結びついていたのです。築地で近江牛を売り続けてきたことが、偶然ではなく、必然だったと知りました。
▶ 次回、東京へ。初代を知る、最後の生き証人に会う。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #近江牛 #竹中久次 #西居庄蔵 近江商人

第4回 菩提寺・西光寺過去帳と戒名がつなぐ、先祖の記憶寺出家の菩提寺は、竜王町山之上にある西光寺(さいこうじ)。浄土宗で、京都・知恩院に属するお寺です。ご住職の永岡(ながおか)さんが、温かく迎えてくださいました。お願いして、お寺に伝わる過去...
09/08/2026

第4回 菩提寺・西光寺
過去帳と戒名がつなぐ、先祖の記憶
寺出家の菩提寺は、竜王町山之上にある西光寺(さいこうじ)。浄土宗で、京都・知恩院に属するお寺です。
ご住職の永岡(ながおか)さんが、温かく迎えてくださいました。お願いして、お寺に伝わる過去帳の写しを見せていただきました。過去帳とは、亡くなった方の戒名や没年月日を記した、寺の大切な記録です。
私は、東京から持参した初代の戸籍と、この過去帳を一つひとつ照らし合わせていきました。戸籍に記された没年月日と、過去帳の記録が重なったとき——画面の向こうにいた先祖が、急に血の通った存在として立ち上がってくるようでした。俗名が判明したご先祖もいました。
浄土宗のお墓は、正面に「南無阿弥陀仏」、あるいは阿弥陀如来を表す梵字が刻まれ、法名の道号には「誉(よ)」の字が必ず使われるのだと、ご住職が教えてくださいました。西光寺の本堂に掲げられた「法性山」の額の下で、私はしばらく、先祖たちの名を見つめていました。
そして、この西光寺で、私は近江屋のルーツを揺るがす、決定的な事実に行き当たります。それは、近江牛そのものの歴史にかかわる発見でした。
▶ 次回、決定的な発見。近江牛を世に広めた商人たちと、寺出家。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #西光寺 #過去帳 #浄土宗 先祖

第3回 近江・山之上の本家へ見知らぬ親戚との対面平成28年の冬。私は滋賀県蒲生郡竜王町山之上を訪ねました。初代・泰蔵の本籍があった土地です。戸籍をたどり、本家がまだこの地で続いていることがわかったのです。田畑の広がる、静かな集落でした。教え...
09/08/2026

第3回 近江・山之上の本家へ
見知らぬ親戚との対面
平成28年の冬。私は滋賀県蒲生郡竜王町山之上を訪ねました。初代・泰蔵の本籍があった土地です。戸籍をたどり、本家がまだこの地で続いていることがわかったのです。
田畑の広がる、静かな集落でした。教えられた住所を訪ねると、寺出家の本家がありました。当主の清司(きよし)さんが、私を迎えてくださいました。会うのは、もちろん初めてです。けれど不思議と、初対面という気がしませんでした。同じ「寺出」の血が、確かにそこにありました。
玄関で、ご当主と並んで写真を撮りました。本家の仏壇に手を合わせ、ご先祖に旅の報告をしました。築地で肉屋を営む三代目が、近江の根っこに帰ってきました——と。
ご当主は、寺出家の昔をいろいろと語ってくださいました。先祖代々の写真、本家に伝わる話。東京で生まれ育った私が知らなかった、もう一つの寺出家の歴史が、そこにありました。
本家の墓は、近くの西光寺(さいこうじ)という寺にあるという。次に私が向かったのは、その菩提寺でした。そこで、思いがけない事実に出会うことになります。
▶ 次回、菩提寺・西光寺へ。過去帳が明かす、先祖の姿。
#近江屋牛肉店 #ルーツを訪ねて #竜王町 #山之上 #本家 近江

第2回 「寺出」という名字珍しい姓と、丸に違い鷹の羽全国にわずか百八十人。 自分の名字が、そんなに珍しいとは知りませんでした。「寺出(てらで)」近江の本家へ向かう前に、私はまず、自分の名字を調べてみることにしました。日本の名字は、およそ三十...
09/08/2026

第2回 「寺出」という名字
珍しい姓と、丸に違い鷹の羽
全国にわずか百八十人。
自分の名字が、そんなに珍しいとは知りませんでした。
「寺出(てらで)」
近江の本家へ向かう前に、私はまず、自分の名字を調べてみることにしました。
日本の名字は、およそ三十万種類あるといわれます。
佐藤、鈴木、高橋——上位の姓は、それぞれ百万人を超える。
そのなかで寺出姓は、全国で百八十人ほど。
順位にして、約二万六千位。
東京、石川、千葉、富山、福井、愛知、北海道、神奈川。
各地にほんの少しずつ、点のように散らばっている。
そして滋賀県では——
近江八幡市、愛荘町、そして蒲生郡竜王町。
竜王町。
まさに、初代の本籍地でした。
築地で「寺出です」と名乗るたび、たいてい聞き返されます。
テラデ、と一度で書いてもらえたことは、そう多くありません。
けれど調べてみて、見方が変わりました。
珍しいということは、辿れるということでもある。
この百八十人は、どこかで必ず、同じ根っこにつながっている。
家紋もわかりました。
寺出家の紋は「丸に違い鷹の羽(まるにちがいたかのは)」。
二枚の鷹の羽を、斜めに交差させた紋です。
鷹の羽は、もともと和弓の矢羽根に使われたもの。
矢を真っ直ぐ飛ばすための、要の部分です。
そこから、勇猛さと武の象徴として、武士に好んで用いられてきました。
江戸時代には、大名・旗本など百二十家あまりがこの紋を掲げていたといいます。
あの忠臣蔵で知られる浅野家の紋も「違い鷹の羽」。
九州・阿蘇神社の神紋に由来する、菊池一族の流れともいわれます。
肉屋の家に、武家の紋。
一介の商人が何を、と思われるかもしれません。
私自身、はじめは少し面食らいました。
けれど、こうも思うのです。
名字も家紋も、誰かが選んで、誰かが守り、
何代もかけて、私のところまで運ばれてきたものだ、と。
今も墓石に、その二枚の鷹の羽は刻まれています。
——では、この紋を掲げてきた家は、どこにあるのか。
紙の上の情報は、ここまででした。
あとは、行ってみるしかない。
私は、近江へ向かうことにしました。
〈第3回へ続く〉
いよいよ近江へ。蒲生郡竜王町山之上、
寺出家の本家を訪ねます。
─────────
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第1回 一枚の戸籍から旅の始まり ― 父の死と、見つかった戸籍平成26年(2014年)。父が逝きました。近江屋牛肉店の二代目を務めた父です。八十四年の生涯でした。葬儀を終え、遺品を整理していたときのことです。古い書類の束の中から、一枚の戸籍...
09/08/2026

第1回 一枚の戸籍から
旅の始まり ― 父の死と、見つかった戸籍
平成26年(2014年)。父が逝きました。近江屋牛肉店の二代目を務めた父です。八十四年の生涯でした。
葬儀を終え、遺品を整理していたときのことです。古い書類の束の中から、一枚の戸籍謄本が出てきました。私の祖父にあたる、初代・寺出泰蔵(たいぞう)のものでした。
そこに記されていた本籍を見て、私は手を止めました。
「滋賀県蒲生郡苗村」
近江です。近江屋という屋号の、その「近江」。聞かされてはいました。初代は近江の出で、近江商人だったと。けれど、それはどこか遠い昔話のようで、自分の体に流れているものとして実感したことは、正直、ありませんでした。
この一枚の紙が、それを変えました。
私の根っこは、ここにある。蒲生郡——近江牛発祥の地とされる、あの蒲生郡に。
ふいに、知りたくなったのです。初代はどんな村に生まれ、どんな人々の中で育ち、なぜ江戸へ、そして牛の道へ進んだのか。それを確かめ、きちんと形にして、次の世代に残しておきたい。家系図を作ろう——そう思い立ちました。
これは、その旅の記録です。
東京の菩提寺から、近江の本家へ。古い戸籍と過去帳をたどり、見ず知らずの親戚と対面し、先祖が眠る墓の前に立つ。やがてその旅は、思いもよらない発見へと私を導いていきます。近江屋牛肉店が、なぜここにあるのか。その答えが、近江の小さな村に、確かに刻まれていました。
▶ 次回、まず辿ったのは「寺出」という名字の謎。全国にわずか百八十人——その由来とは。
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住所

築地4-14-1/104
Chuo-ku, Tokyo
104-0045

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