06/11/2025
自家製の秋刀魚のポーポー焼きを作りながら思い出すのは私の大好きな【あねさん】の事☺️
あねさんのポーポー焼きは
長ネギ、生姜、味噌、玉ねぎ、にんじんの入った
お野菜の甘みもしっかり感じるポーポー焼きだったなぁ✨
【3代目】
さんけい魚店3代目の松田と申します。
今でこそ皆様からそう呼んで頂けたり
自分で名乗ったりしておりますが
実はこの【3代目】というのは、
最初は私のニックネームのような物だった事を
ここ数日の間、ずっと思い出しております。
お手伝いの感覚で19歳の時に
実家の鮮魚店で働き始めた頃に
あるお客様から
『あんたの仕事っぷりでお給料貰えていいね』
なんて言われた事がありました。
お年頃でしたし、鮮魚店を継ぐとも
考えた事も無かった当時は、この言葉が私の心には刺さりませんでした。
秋が来ると毎年小名浜港には、今では考えられない程に沢山の秋刀魚が水揚げされました。
当店でも、シーズンが来れば
秋刀魚のみりん干しを毎日作っておりました。
凄く簡単そうに秋刀魚を開く、社長や店長の仕事を隣で見ていると自分でも簡単に出来そうな錯覚に陥りました。
『やってみたい』そう伝えると
包丁を渡され、下処理を任せられる様になりました。
でも、来る日も来る日も、来る日も来る日も
秋刀魚の下処理だけを毎日何百と。
そんな年を何年過ごしたでしょうか…
秋刀魚の下処理から開く作業まで任される様に。
包丁の入れ方、引き方、スピード。
何年も積み重ねてきた下処理の成果。
誰にも負けません。
地味な仕事だし、決して憧れていた職業ではありません。
でも、自分の仕事に酔いしれる程
楽しい時間を過ごしておりました。
『おっ!3代目!今日もいい仕事してるね』
ふと顔をあげると、昔私に
『あんたの仕事っぷりで』と喝を入れてくれた
お客様の笑顔😊
このお客様こそが
同じ通り沿いで【うさぎや】という小さな食堂を経営されてた女将さんなのです。
女将さんは私を【3代目】と呼んでくれ
私は女将さんを【あねさん】と慕っておりました。
魚屋の仕事が忙しい時期は
おにぎりの差し入れを頂きました🍙
お米とおかずがいっぺんに食べられるようにと
唐揚げを詰め込んでくれたおにぎりは大好物でした!
梅干し入りの焼きおにぎりも絶品でした!
秋になると
沢山のお野菜が入った秋刀魚のポーポー焼き。
自分の家のとはまた違って、これが旨いのなんの。
冬の寒い日には大鍋に
食べきれないほどの煮込みうどんを作ってきてくれました。
『寒いでしょ?あったまりな〜』
その言葉だけで身体の芯まで温まりました。
東日本大震災後、避難する際に
持たせてくれた煮魚のお弁当。
最高に美味しかったです!
数年前に【うさぎや】を閉めてからも
お店に顔を出してくれておりました。
あねさん好みの甘めのアイスコーヒーを一緒に飲んで
あーでもない。こーでもないお話を。
つい先日もしておりました。
あねさんの訃報を受けてから
今日のお通夜に出席させて頂いても
まだ実感が無いのです。
『あねさんの様な浜のおかあちゃんになりたい』
この一言を伝えられなかった事をとても後悔しております…
本日はお酒は抜きです。
あねさんと一緒に飲むはずだった
甘めのアイスコーヒーで献杯。
あねさん、どうぞ安らかに。